のどの痛み、咳、鼻水、鼻づまり、発熱、頭痛、腹痛、下痢などの感染症が疑われる症状があるときはご来院ください。
①かぜ症候群
上気道の急性の炎症が原因で起こるものです。
のどの痛み(咽頭痛)、鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱、全身倦怠感など、いわゆる『風邪』と呼ばれるつらい症状が現れます。
気管支や肺にまで炎症が広がると咳やたんが出ます。
子供や高齢者は肺炎に繋がることもありますので、安易に「たかが風邪」と放置せずに治療することが大切です。
②インフルエンザ
インフルエンザウイルスによる感染症です。
一般的なかぜ症候群と比較し、重症化しやすく、肺炎や脳症を合併することもあります。
インフルエンザには専用の『抗インフルエンザウイルス治療薬』を投与しますので、早い段階で感染しているかどうかを判定することが大切です。(⇒高感度インフルエンザウイルス判定装置について)
③感染性胃腸炎(食中毒)・感染性腸炎・ノロウイルス
下痢・嘔吐・腹痛などのお腹に関係する症状が現れます。頭痛や発熱を伴うこともあります。ノロウイルスなどが原因ですが、感染力が強く、便や吐物から感染が広がりますので処理には注意が必要です。
体内のウイルスを排出することが大切なので、自己判断で市販薬の下痢止めなどを服用するとかえって悪化、医療機関で診断をうけることが大切です。
冬場が流行期であり12月~3月に多くみられます。
腹部症状のある患者様につきましてはベッドに横になっていただき、腹部の診察をさせていただきます。(消化器内科専門医が行います。)
たかが腹風邪と思っていても、緊急性の高い病気(例:急性虫垂炎(盲腸)や急性膵炎など)が隠れている場合もあります。下痢や腹痛、嘔吐の症状が出ましたら早めにご受診ください。
④ぼうこう炎
ご相談の多い感染症のひとつです。
女性に多いご相談です。
膀胱炎とは細菌感染により膀胱に炎症が起き、排尿痛、残尿感、頻尿などの症状が起こる感染症です。
原因は尿路から膀胱に細菌がはいりこみ、その細菌が繁殖することで炎症が起こります。
抗菌薬を投与しますが、自己判断で薬を止めると、かえって悪化することがありますので注意。医師から指示を受けたとおりの服薬、治療が必要です。